不動産投資っていつからあるの?

2018/12/20

不動産投資っていつからあるの? 

 
 

「不動産投資」とお聞きした方の中には、最近流行り始めただけで一時的なブームなのではないか?と思う人もいるそうですが・・・実はそんなことはないんです。そもそも不動産投資っていつ生まれたものなのでしょうか?

不動産業のスタートは江戸時代だといわれています。

 
 
江戸は商業発展が著しく、地方の農民たちが江戸に集中するようになり、江戸の人口は増加。
潤沢な財を持つ商人たちは、購入した土地に長屋(共同トイレ・風呂なしの平屋建ての集合住宅)を建設し、複数ある部屋を庶民に貸し出したことが始まりでした。

当初は、「地所」「家屋」という言葉が使われていましたが、明治時代に入ってから「不動産」という言葉が使われるようになりました。売り手と買い手をつなぐ「仲介業」が生まれたのもこの頃のようです。

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1910年(明治43年)には、東京発の積層集合住宅が登場し、それ以降、大都市圏を中心にアパートが建設されるようになります。
 
1945年(昭和20年)には、太平洋戦争で大きな打撃を受けた都市の復興を目指し、国と民間で住宅供給が促進され、分譲マンションや賃貸マンションの建設ラッシュが起きます。まさに不動産供給が活発になってきた瞬間ですね。
 
 
その後は、経済的な復興とともに住宅需要も右肩上がりを続け、土地を持っていれば儲かるという「土地神話」も生まれました。しかし当時マンションの分譲価格はサラリーマンの年収の10倍といわれ、不動産投資はまだ一部の富裕層や投資家にターゲットが絞られていたようです。
 
 
その後もマンションの建設ラッシュは進みます。今までの大量供給の影響もあり、マンションがどんどん一般化し、昭和50年台になると、生活様式の多様化、就学や転勤による単身世帯の増加が進み、ワンルームマンションの需要が旺盛になります。
 
 
同時に民間デベロッパーによる大規模開発も増え、賃貸物件を扱う専門不動産も誕生し、賃貸経営が安定した事業であることが世間に広く認知されるようになります。
 
 
そしてマンション1戸あたりの単価が安くなったこの頃から個人で不動産経営を行なう人が出てきました。新耐震性基準(昭和56年)が出来たのもこの頃ですね。
 
 
昭和60年代以降になると、家賃保証制度や一括借り上げ制度などといった空室のリスクをより軽減できる魅力的な制度が整ってきます。ここから一部の富裕層しか取り組めなかった不動産経営は幅広い層の個人の方々がでも取り組みやすい環境に一気に変わっていったのです。
 
 
この20〜30年ほどの短い間に、不動産経営を取り巻く環境は大きく変わりました。
今では、一般的な生活水準の方でも不動産経営を行なえる素晴らしい時代になり、いわゆるサラリーマン大家さんと呼ばれる人たちが増えました。
そして不動産経営は、将来の資産形成の一つして欠かせないものとなりました。
 
 
不動産投資…というと、難しい、お金持ちだけがするものというイメージがあるかもしれません。しかしそのイメージは過去のものとなりつつあり、今では年金や家族に遺す財産として普通の人々が主役の時代に移行しているのです。