東京の未来の賃貸事情って?!

2019/05/18

鉄道の延伸や新設で周辺地域の移動が便利になることで、賃貸需要が高まったり、資産価値が高まることがあります。

現在、東京都では
①羽田空港アクセス線(田町駅付近・大井町駅付近・東京テレポート付近~羽田空港)
②新空港線(蒲田~京急蒲田)
③有楽町線(豊洲~住吉)
④大江戸線(光が丘~大泉学園町)
⑤多摩都市モノレールの南北2区間
の6路線について、事業化に向けて基金が創設されています。

今回はそのうち、より都心部に近い3路線について、考えていきます。
①羽田空港アクセス線(羽田空港~大井町駅・田町駅・東京テレポート駅付近)
この計画では3つのルートが計画されています。
無題

【出典:日経BP社】

東山手ルート(羽田空港-東京貨物ターミナル-田町駅付近-東京駅)
西山手ルート(羽田空港-東京貨物ターミナル-大井町駅-大崎駅-新宿駅)
臨海部ルート(羽田空港-東京貨物ターミナル-東京テレポート駅-新木場駅)

この線が開通すると、東京駅から羽田空港まで約18分で、新宿駅から羽田空港には約23分で行けるようになり、所要時間が半分近く減ることで、利便性が上がると言えます。
また、その新線や新駅やその周辺からの都心へのアクセスもしやすくなることが考えられるので、大井町駅やその周辺の賃貸需要は高まっていく可能性が高いでしょう。

②新空港線(蒲田~京急蒲田)
この線は東急多摩川線の矢口渡駅付近から、東急蒲田駅、京急蒲田駅付近の地下を経由して、
京急空港線の大鳥居駅につながるルートになります。

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【出典:東洋経済オンライン】

東急線とJRのある「蒲田駅」と羽田空港までを結ぶ京急空港線が通る「京急蒲田駅」があります
が、その駅の間は800メートルほどの距離があり、乗り換えには非常に不便になっています。
そんな2駅をつなぐことで、東急線から羽田空港へのアクセスが格段に便利になると考えられます。
羽田空港に通勤する人や、仕事で空港を使う機会が多い人などが、東急線沿線に移り住む可能性があり、賃貸需要も上がっていくことが予想されるでしょう。

③有楽町線(住吉~豊洲)
これは東京メトロ有楽町線豊洲駅~半蔵門線住吉駅を結ぶ地下鉄の新線になります。
有楽町線の支線と位置付けられているため、「有楽町線延伸」とも表記されます。

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【出典:大田区】

実現すれば、江東区内の南北の移動がしやすくなります。
また、江東区の試算では、東京メトロ東西線・JR京葉線の混雑率が改善されると予想されていて、利便性の向上と混雑の緩和の2つの面で良い影響があると考えられます。
このような路線の新設や延伸で利便性が高まることで、賃貸需要が高くなり、家賃相場も上がっていく可能性があります。

また、今回は3つの計画を取り上げましたが、他に東京圏だけでも計画数は24にもなります。
この24という数は全国でもダントツの数字であり、長期的な資産形成として不動産投資をしようと考える方は、このような将来性のある東京で検討することをおすすめします。