ゆとりあるセカンドライフを送るために
老後と言えども、生活費が今までよりも下がるということはありません。食費・光熱費・水道費・通信費・交際費・交通費その他含めゆとりある生活を過ごすのに必要な費用は、夫婦2人で毎月約35万円といわれています。それに対し、平均的な年金の支給額は約20.7万円が現状です。毎月の不足分は、約35万円-約20.7万円=約14.3万円の不足。年間では約172万円に達します。これではたして定年後の年金や預貯金で安定した生活が送れるのでしょうか?
数字を見ていただくと分かりますが、難しいといえます。そのためにも不労所得など「2つ目の財布」を確保しておく事が必要なのです。
セカンドライフの生活費
夫婦2人で安定した老後生活を送るには、普段の生活費以外に、
急な病気や住宅のリフォーム、冠婚葬祭・・・様々な出費がかかる
世帯主が60歳以上の無職世帯の家計収支をみると、
食費 | 62,496円 |
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教育娯楽費 | 26,583円 |
通信費、交通費 | 23,358円 |
水道費、光熱費 | 20,877円 |
住宅費 | 16,243円 |
保健医療費 | 15,144円 |
家具・家事用品費 | 9,487円 |
被服・履物費 | 7,154円 |
交際費 | 28,147円 |
諸雑費 | 31,124円 |
非消費支出 | 30,568円 |
計 | 271,181円 |
※生命保険文化センター(平成23年)
ゆとりある生活として、旅行やレジャー費用、趣味や教養、身内との付き合いといったことにお金を使うことを考えますと、
その合算が 約35万円/月となってしまいます。
セカンドライフの収入源
「公的年金」は職業や勤務先により、年金の種類や受給額が違います。
また、年金受取額は、生年月日と加入期間、平均標準報酬月額でも変わります。
平均的な年金の支給額 → 約20.7万円/月
平均的なモデルケースを想定して、年金受給金額を計算すると・・・。
サラリーマン夫婦のケース(厚生年金の受給) |
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ゆとりのある生活費から年金受給額を差し引くと毎月の不足分は・・・ 35万円-20.7万円=14.3万円の不足(毎月)年間約172万円 |
セカンドライフに必要になる不足資金の総額は・・・ 年間約172万円×25年間=4290万円 |
※平均的な年金の支給額は、厚生労働省「平成24年度厚生年金保険・国民年金事業の概況について」より抜粋。
※「平均標準報酬月額」とは、年金に加入した全期間の報酬(交通費等を含む総月給、但し、物価や賃金の変動を勘案する為、細評した金額) の平均。